DFSSブラックベルトコース
(Up-Grade)コースコード:DFSB
3時間/日×12回、オンラインにて開催
受講料:企業内セミナーにつき、お問合せください。
Design for Six Sigma(DFSS)に関する専門技術者・講師となる
「ブラックベルト」を養成します。
本コースについて
- 本コースは、DFSSグリーンベルトコースを修了した方を受講対象とするUp-Grade型のコースです。
- Design for Six Sigma(DFSS)とは、Six Sigmaレベルの製品・サービスの顧客提供を目指すDesign(開発・設計)活動です。DFSSは、Six Sigma(DMAIC)とは適用場面が異なります。すなわち、Six Sigmaのような既存プロセスの欠陥を発見・修正するという改善型のアプローチではなく、DFSSは新規の製品・サービスの開発・設計という早い時期からのアプローチです。事前に顧客のニーズや期待を徹底的に把握し、潜在的な問題を「予測」することを通じて、ばらつきを最小にする開発・設計(ロバスト設計)を狙います。
- 本コースは、DMADVフェーズで進めます。DMADV:Define-Measure-Analyze-Design & Optimization-Verifyです。
- 本コースは、1回3時間の講習です。全12回中10回は、講師が米国からオンラインで日本語講義を行います。時差がありますので、日本では午前中3時間の講義になります。講師は、DFSSブラックベルトを保有し、DFSSプロジェクト経験が豊富な専門技術者が担当します。
- 特別講義は、1回4時間の講習を2回行います。日本から配信しますので午後でもOKです。
- 本コースでは、統計解析ソフトウェアMinitabとStatistical Design Institute(SDI)を使用します。両方とも無料試用版でもOKです。ソフトウェアは受講者のご準備です。
対象
受講対象者
- DFSSグリーンベルトコースを修了し、DFSSに関する社内の技術専門家・講師を目指す方
- DFSSを組織的に導入するミッションをお持ちの方
カリキュラム
スケジュール
- 0301:プロジェクト・チャーター
- 0302:RASCIマトリックス
- 0303:SIPOC
- 0304:フォース・フィールド分析
- 0401:ジョブマップ、消費チェーン
- 0402:親和図法
- 0403:AHP(階層分析法; Analytic Hierarchy Process)
- 0404:狩野モデル
- 0501:Vモデル
- 0502:QFD(品質機能展開)
- 0701:設計コンセプト発想方法の概要
- 0702:TRIZ
- 0801:意思決定ツールの概要
- 0802:Pughマトリックス
- 0803:TOPSIS
- 0901:FMEAの概要
- 0902:境界ブロック図
- 0903:パラメータ・ダイアグラム
- 0904:FMEA作成プロセス
- 0905:設計FMEA
- 0906:工程FMEA
- 0907:コンセプトFMEA
- 1001:測定するX(入力)とY(出力)の決定
- 1002:データ構造の決定
- 1003:データ収集計画の作成
- 1004:予行演習の実施
- 1005:データの測定と収集
- 1101:データ表現とは何か
- 1102:データ表現の歴史
- 1103:データ表現の原則
- 1104:効果的なデータ表現
- 1201:ドットプロット
- 1202:ヒストグラム
- 1203:正規確率プロット
- 1204:グラフィカル・サマリー
- 1205:ボックスプロット
- 1206:ラン・チャート
- 1207:パレート図
- 1208:散布図
- 1209:マルチバリチャート
- 1301:変動/バラツキ/確率分析
- 1302:正規分布
- 1303:非正規分布
- 1401:測定システム分析の概要
- 1402:Gage R&R
- 1403:Gage R&Rの計画
- 1404:Gage R&Rの分析
- 1405:測定システムの改善
- 1501:連続データの工程能力/性能分析
- 1502:離散データの工程能力/性能分析
- 1701:統計的仮説検定の概要
- 1702:離散データの統計分析
- 1703:連続データの統計分析
- 1704:サンプルサイズ
- 1705:1 Sample-t検定
- 1706:2 Sample-t検定
- 1707:二つ分散のF検定
- 1708:ANOVA
- 1709:非正規分布
- 1901:DOEの概要
- 1902:スクリーニングDOE
- 1903:モデリングDOE
- 2101:最適化の概要
- 2102:部分最適化手法
- 2103:全体最適化手法
- 2104:多目的最適化
- 2201:信頼性とは
- 2202:信頼性の確率密度機能
- 2203:ワイブル分析
- 2204:一般的な信頼性指標
- 2205:信頼性の分析と評価
- 2206:信頼性モデル
- 2207:信頼性テスト
- 2208:加速寿命試験
- 2301:DMA(Design For Manufacture and Assembly)
- 2302:DMI(Design For Manufacturability Index)
第1章:コース概要
第2章:DFSS概要
第3章:DFSSプロジェクトの開始
第4章:VOC
第5章:要求事項エンジニアリング
第6章:SDI Tools概説
第7章:設計コンセプトの発想方法
第8章:意思決定ツール
第9章:FMEA
第10章:データ収集とサンプリング
第11章:データの表現
第12章:探索的データ分析
第13章:統計学の基礎
第14章:MSA
第15章:工程能力/性能分析
第16章:デザインスコアカード
第17章:統計的仮説検定
第18章:回帰分析
第19章:実験計画法
第20章:モンテカルロ・シミュレーション
第21章:各種の最適化手法
第22章:信頼性
第23章:製造のためのデザイン
第24章:特別講義1
第25章:特別講義2
第26章:理解度確認テスト
備考:上記掲載の内容は、予告なく変更することがございます。
講師
津吉 政広
TSUYOSHI, MASAHIRO
講師コメント:これまで様々な分野でリーン、シックスシグマ、そしてDFSS(Design for Six Sigma)といった「問題解決のためのフレームワーク」を使って、売上と利益の増加、そして生産性の向上に貢献してきました。
その基本的な流れは、まずシックスシグマを使って現状の問題を解決し(品質の向上)、次にリーンを使って業務プロセスを改善し(効率や生産性の向上)、そこで生じた余剰時間や余剰人員を新製品開発や新サービス開発
(DFSSを使った顧客満足の向上と市場の拡大)に活用することで売上と利益の増加を図る、というものです。グローバル市場で勝ち残るためには、この流れを競合他社よりも早く回すこと(スピード)が大切です。
そのための組織作りやトレーニング、プロジェクトにこれまで数多く携わってきました。この経験をぜひ皆様のために役立てたいと思っています。
保有資格:Design for Six Sigma–Black Belt、Lean Six Sigma–Master Black Beltなど
備考
- 特別講義は、主に大学で教鞭をとられる学術専門家が担当します。内容は、貴社とのご相談により決定します。過去の開催例は、以下のとおりです。
- 仮説検定と実験計画(Excel活用):内田治講師(東京情報大学総合情報学部、准教授)
- QFDの体系的理解:木内正光講師(玉川大学経営学部、准教授)
- 開発設計者向けアイデア発想法・TRIZの理解と実践:越水重臣講師(東京都立産業技術大学院大学、教授)
- シックスシグマの特色は、役割/技能を明確にした「ベルト制度」です。「ベルト」は、公的な資格ではありません。 リーンシックスシグマは、組織のプロセス(業務)改革が目的ですから、自組織の人材育成目的に応じた基準により認定を行うのが通例です。 他方、組織内の資格認定ではなくて、「やっぱり外部から、客観的な基準で認定してほしい!」というお声もあります。そこで、弊社基準により「ベルト認定」を行っています。
- 弊社基準の詳細は、お問い合わせをお願いします。概括的には、(1)研修コース(座学)を修了された方には、「コース修了証」を発行し、 (2)コース修了者が、プロジェクトを適切に完了された場合には「ベルト認定証」を授与しています。プロジェクトの完了は、LSS&QC技術委員会が評価します。
特別講義
ベルトの認定
お問合せ先
株式会社グローバルテクノ 研修事業部(企業内セミナー担当)
E-mail:eigyo@gtc.co.jp TEL:03-3360-9005