JIS Q 9100:2016規格解説コースコースコード：AQI

本コースについて

航空宇宙産業特有の追加要求事項を含むJIS Q 9100各箇条の要求事項を、一つのプロセスと捉えて、実例を交えてわかりやすく解説します。 IAQG（International Aerospace Quality Group）活動戦略とその戦略に基づいたJIS Q 9100規格の要点、並びにJIS Q 9001及びJIS Q 9100規格の強化項目を踏まえたカリキュラムです。

＜JIS Q 9100:2016とは＞
JIS Q 9001:2015要求事項をベースに、航空宇宙業界特有の要求事項を追加したJIS Q 9100:2016が発行（2016年9月20日）されました。 JIS Q 9100:2016は、国際航空宇宙品質グループ（IAQG）が作成した9100原案（2016年5月）に基づいており、IAQGの活動戦略を色濃く反映しております。 IAQGのホームページで公開されている IAQG 9100:2016 Key Changes Presentationでは、今回改訂で強化された事項を次のように解説しております。

＜9001ベースラインの強化事項＞
JIS Q 9100:2016のベースとなるJIS Q 9001:2015の改訂では、附属書SL（ISO MS規格共通テキスト）に従った箇条構成や用語の変更ほか、次の事項が強化されている。

• 組織の状況に応じた品質マネジメントシステム
• 事業プロセスへの統合
• 品質に関連するパフォーマンスの評価についての要求の明確化
• プロセスアプローチの採用の促進
• リスク及び機会への取組み
• 一層の顧客重視
• 組織の知識の明確化
• ヒューマンエラーへの取組み
• 文書類及び責任・権限に対する一層の柔軟性
• サービス分野への配慮

＜ASD追加要求の強化事項＞
ASD追加要求事項は、業界ステークホルダーのニーズに基づき、次の事項が強化されている。

• 製品安全
• 模倣品の防止
• リスクの重視（9001:2015のリスクと9100の従来のリスク要求事項の統合）
• 自覚（品質に対する自らの貢献への自覚についての要求事項の強化）
• ヒューマンファクターズ（不適合及び是正処置にヒューマンファクターズによる観点での再発防止を追加）
• コンフィグレーションマネジメント（形態管理　ステークホルダーのニーズに対応するため、要求事項の明確化と改善）

本コースでは、9100認定審査（認定審査員）の経験をもつ、若しくは現役の9100認証審査員資格をもつ講師が具体例を交えて解説し、AQMSの運用、維持に不可欠な9100規格の要点を修得していただきます。