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新年のご挨拶(2015年)

2015年講師研修会より

株式会社グローバルテクノ 代表取締役社長 砂川 清榮 経歴

皆様、新年おめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

この世は諸行無常であり、月日は走馬灯の如く過ぎていきます。私事ですが2015年は、古希即ち70歳になります。ここまで生かしてもらったことに対し感謝申し上げます。

皆様方のおかげを持ちまして、グローバルテクノグループもここまで、健全且つ、健康体で運営することができました。これまで、紆余曲折はありましたが幸運に恵まれながら、グローバルテクノは1992年の創業以来22年間、黒字企業として社会的責任を果たしてきました。

また、2006年には審査事業部を設立し、ISO認証事業にも乗り出しました。グローバルテクノ審査事業部と経営統合した国際システム審査株式会社(ISA)は、創業以来14年間にわたり順調に成長しており、いまやグローバルテクノグループの稼ぎ柱となってきております。また、昨年グローバルテクノのコンサルティング事業部を分社してできた株式会社融合経営も黒字経営となり、順調に滑り出しております。

10年以上も前のことですが、社会貢献をしていきたい理由でグローバルテクノの社員の一人がユニセフに転職しました。皆様ご存知のようにユニセフは世界中の子供の健康と命を守るために寄付行為により設立・運営されている世界的な慈善団体です。世の中には、このような慈善団体が大小あわせて数多くあります。社会貢献をしているのは、何も慈善団体だけではありません。個人的なボランティア活動、NPO法人、其れに優良企業など数え切れないほどあります。私たちグローバルテクノグループも、小さいながらもこのような慈善団体、特に赤十字社、赤い羽根募金には、毎年定期的に一定の寄付を行い支援しています。

ところで、其れ相応の税金を払うことができる会社に働いている私たちは、間接的ながら立派な社会貢献をしております。勤労、納税、教育の義務を果たすことそのものも変えがたい立派な社会貢献なのです。これまでも、ISO研修で最も儲けた会社はグローバルテクノではないかといわれる事がありました。話がわかる相手の場合であれば、次のような返答をしたいと考えています。

「おっしゃるとおりかもしれません。グローバルテクノグループの儲けた分の約50%は税金として国税、地方税、法人税として納めております。また、社員、パートナーの皆様方もまた、同じように税金を支払って貢献しております。このようにして、利益(儲け)は社会貢献のバロメーターであり、私たちは、利益を出すことに誇りを持っています」。

ところで、今後ともこのような状況を継続維持していくためには、わが社も変化していかなければなりません。2015年は、効率を重視した経営を加速させます。また、研修事業、コンサルティング事業、マネジメントシステム認証業務事業を強力に推進していく所存であります。そのために、必要な事業への投資も行っていきます。具体的には、ISO22000、ISO13485人材育成、認証事業を含めて、外資系認定の認証事業への投資も行っていきます。

さて、以前にも何度かお話させてもらっていますが、「成せばなる、為さねばならぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」は、上杉鷹山(ようざん)の金言ですが、私が育った宮古島では、「アララガマ精神」と言ってこれに通じる表現があります。この言葉は私の創業の原点でもあります。「伝国の辞」がグローバルテクノの一階のロビーに掲げてあります。これについて説明させていただきます。

私は、永遠の経営者とも言われる上杉鷹山の、この伝国の辞にえらく感動しましたので、わざわざ、手に入れてロビーに掲げてあります。孔子の教えとも重なりますが、組織のリーダーとしてあるべき姿が明示されていますので大変好きになった言葉です。

内村鑑三は、その英文著作、『Representative Men of Japan (代表的日本人)』で、 5人の代表的な日本人として、西郷隆盛、二宮尊徳、上杉鷹山、中江籐樹、日蓮上人を取り上げています。中でも上杉鷹山は、ケネディ大統領がその演説で上杉鷹山の伝国の辞を引用したことがきっかけで日本でも脚光浴びるようになったといわれています。「伝国の辞」は鷹山の直筆で次のようにかかれています。味わい深く深遠な奥行きのある言葉であり、リーダーとしての心得でもあります。

『伝国の辞』
1. 国家は先祖より子孫に伝えられるものであって、決して私すべきものではないこと。
2. 人民は国家に属するものであって、決して私すべきものではないこと。
3. 国家人民のために立ちたる君であって、君のために人民があるのではないこと。

最後になりましたが、皆様がこれからもグローバルテクノグループで働くことに喜びと誇りを持ち、さらにグローバルテクノグループを発展させる原動力となることを願って私の新年の挨拶といたします。今後とも、皆さん方のご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。