新年のご挨拶(2005年)
2005年講師研修会より
明けましておめでとうございます。恒例の講師研修会開催にあたり一言ご挨拶申し上げます。
グローバルテクノは先月の12月の決算期で16期目を迎えました。即ち設立以来16年目を迎えた事になります。グローバルテクノの前身はグローバルテクニカルサービス株式会社で、私がかつて勤めていたコンサルティング会社の業務を引き継ぐかたちで、当時の外国人上司と同僚仲間で1989年(平成元年)に設立しました。
当時は年商数千万円程度の生業、言いかえれば当時の社長自身と家族が生活するための小さな零細検査会社でした。1991年に、当時の社長が亡くなって、名義上、出資者、取締役としての責任を全うする責任が生じ、私はこの会社の残務整理を余儀なくされました。
当時私は米国系日本法人に勤務しておりましたが、その会社もM&A即ち大手のアトラスコプコに買収され、私と現在当社のISO管理責任者をしている三浦の二人だけ残り、残務整理と次の仕事のことを考えていた時期でもありました。
そのような状況のなかで米国SAM社の日本事務所として、本格的にISO研修事業を柱としてスタートすることを考えていましたが、現実的になったのは、1991年に三浦昭夫氏、1992年に中島俊作氏との出会い、1992年10月に中島俊作氏から講師として協力するという約束をいただいてからです。
1992年12月にSAMジャパン即ち、スタタメイトリックス日本事務所を開設。1993年1月よりグローバルテクノ・スタタメイトリックス日本事務所としてISO研修に全面的に取り組むことになりました。ですから会社設立から5期目でISO研修創業を始めたことになります。また、当時、お客様として大量の参加者を派遣して頂いた大和ハウス、アルプス電気(小林克俊、現テクノファーのQMS主任講師)にも大変勇気付けられました。
スタート当時は、中島俊作氏と砂川みつえ専務三人で夜を徹して手作りした教材と、試行錯誤の運営で何とかコースを開催し、スタタメイトリックスのボブマラシュ氏と中島俊作氏のご協力のおかげで、ISO主体の事業に特化して1年目から良い結果を出すことができました。
その後、グローバルテクノ独自で教材の開発をはじめとして皆様方、多くの協力者のもと、時代の潮流にうまく乗ることができ、幸運にも順調に増収増益を達成してきました。また、ISO14001審査員コースも英国より導入すると共に、それをベースに当時の環境技術部長で環境審査員コースの開発に多大な貢献をしていただいた本田正男、清水主任講師のもとで教材の開発を行なうなどジャンルを増やすことができました。
品質分野でも当時の飯野祐之助部長、有馬裕氏が内部監査員コースの改善、改良に心血を注いでくれました。これはほんの一例で、まだまだたくさんの方々を特定して感謝申し上げなければなりませんが、時間の都合もあり、昨年ISO専門誌、アイソムズにも連載しましたのでご存知の方も多いと思い、割愛させて頂きます。このように皆様方の多大な支援のもと、2001年度には、沖縄をターゲットにコンサルティング活動を積極的に行ない大きく売上高を伸ばすことができました。
しかしながら、時代は急速に変わってきています。ISO9001規格もこれまでの品質保証一辺倒から品質マネジメントシステムへシフトし、産業界のニーズも変化してきております。ISO9001、ISO14001審査員も飽和状態で、審査員研修ニーズも少なくなってきております。皆様方も良くご存知で肌でお感じになっていると思います。これまで支えてきた当社の商品群も成熟しきっており、経営環境も変化しております。
因みに昨年は、TS、ISMS、プライバシーマーク関連コースと新規コースが伸び、全体的に見ると、受講生の数は昨年を若干ではありますが上回ることができました。しかし当社の主力商品の審査員コースの受講生は昨年より減少しております。また昨年は、食品、医療関連をはじめとするかなりの新規コースを開発し、2005年度版のコーススケジュールに掲載することができましたので、これからはそれらが花開くことを期待しております。
新年にあたって決意を新たにし、皆様方と共に目標達成のため、活気ある会社にしていく所存であります。これまでの皆様方のご協力とご支援を感謝し、本年は更なるお願いに対してご協力・ご支援どうぞよろしくお願い申し上げます
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