新年のご挨拶(2013年)
2013年講師研修会より
皆様、あけましておめでとうございます。今年も新年会の勉強会にご出席いただきまして誠にありがとうございます。月日の経つのは早いもので、今年は、グローバルテクノで、ISO 9001の審査員研修コースを開催してから21年目に入ります。これもひとえに皆様方のご協力のおかげであり、あらためて深く感謝申し上げます。
この場をお借りいたしまして、当社にとって2013年の大きな出来事を三つ発表いたします。そのひとつは、当社の経営理念・方針の変更です。「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、会社の成長発展を通して、人類、社会の進歩発展に貢献すること」が私たちの経営理念です。京セラの理念と同じような表現にすることで誰にでもわかりやすくなり、共通の考え方を持つことが出来ます。ご存知のように、京セラは、稲盛氏が創業した企業で、50年以上にわったって、利益率10%を維持し且つ成長を続けている世界でも珍しいほどの超優良企業です。
経営方針は、これまでどおり、即ち、
1. 人間性、能力の向上に努め、常に改善を心がけ質の高い仕事をすること。
2. 社会に貢献できる健全なる組織体として事業の継続的発展に努めること。
3. 法規制を順守し、社会機関、人的機関、経済機関としての役割を担うこと。
です。
二つ目は、日本の企業が、ヨーロッパに医療機器を販売する際必要なCEマーキング取得のためのコンサルティング業務に乗り出すことです。医療機器に特化し、特にハイリスクであるクラスⅢについては、ヨーロッパのNB機関「ITC」のアジアの総代理店である「ITC Asia」との業務協力の下でCEマーキングのコンサルティングを始めます。その皮切りとして、ITC Asiaからエキスパートを招いて3月25日、26日に「TCFの構築」と「高度医療機器のCEマーキングの取得」セミナーを開催することにしました。日本の高度医療機器の開発技術は、世界に冠たるものがありますので、私たちは、ヨーロッパ市場に進出する日本の企業の支援をしていきます。この業務は、新会社「株式会社 融合経営 英文称号FMC」のもとでこの業務を遂行していきます。
それから、三つ目は、グローバルテクノグループの国際システム審査株式会社(略称:ISA)の事業を大きく飛躍させるための中期計画(4年)の最終年度が今年です。認証件数1,200件(QMS、EMSで1,000件)の達成に向けて社員一丸となって取り組んでおります。そのためには、昨年度の認証件数200件の増加にさらに上乗せして300件まで増やす必要がありますが、計画の達成は必ずできると信じております。加えて、同時にセクターベースの認証プログラムの拡大も目指しております。具体的には、医療機器のマネジメントシステムISO 13485、航空宇宙のAS 9100などの認証分野に進出することです。また、製品認証分野についても、業務提携などを通じて進出していけるような経営環境の整備を行っていきます。
私の座右の銘というか、心に常に思ってきた言葉の中に、「なせばなる なさねばならぬ何事も ならぬはなさぬ人のなりけり」という誰もが一応は知っている格言があります。また、同じ様な言葉に、「新しき計画の成就は、只、不屈不撓の一心にあり、さらば、ひたすらに只想え、気高く、強く、一筋に」とあります。経営の指針、人生の指針として愛用している格言です。偉大なる先人たちのこの箴言を心の支えに新たなる創業に向けて更なる飛躍を誓い新年のご挨拶といたします。