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ISO 9001
(品質マネジメントシステム)
審査員になるためには

(2023.1.11更新)

概要

品質マネジメントシステム審査員(ISO 9001審査員)の資格取得方法と、品質マネジメントシステム審査員として日本国内で仕事をする一般的な方法をご紹介します。本ページは、一般的な内容に特化し、制度を簡単に理解いただく目的で編集しております。各制度の詳細は必ず各組織が公表している基準(原本)でご確認ください。

審査員の資格取得とは

品質マネジメントシステム審査員の資格を取得することとは、「審査員登録機関に審査員登録する」ことになります。審査員登録には、実務経験、審査員研修コースの合格修了等、いくつかの要件があります。

要件の一つ、審査員研修コースの合格修了は、株式会社グローバルテクノの、ISO 9000審査員研修コース(コースコード:LAS5)を受講いただき、コース中の個人の行動の評価及び実技評価と、最終試験の合格修了によって満たすことができます。

要件が揃いましたら、審査員登録機関に審査員として登録申請ができます。ここで登録が認められると、品質マネジメントシステム審査員の資格を有することになります。なお、審査員には経験によって、「審査員補(JRCA)/准審査員(CQI and IRCA)」、「審査員」、「主任審査員」のレベルがあります。多くの方がまずは「審査員補/准審査員」からのスタートになります。その場合、「品質マネジメントシステム審査員補」の資格を有することになります。

審査員登録要件については、下記の、審査員登録に詳細を記載していますので、ご確認ください。

審査員の登録機関

日本国内の品質マネジメントシステム審査員登録機関は、“JRCA”と“IRCA”の2つがございます。2つは略称が似ていて分かりづらいですが、全く別の組織になります。どちらに登録するか、あるいは両方に登録するかは、ご自身の選択になります。よく、「どちらに登録すれば良いのですか?」とご質問をいただきますが、どちらが良いというのはありません。各機関のホームページで特徴をご覧いただき、お知り合いのISOに携わる方にご相談されるなどしてご判断ください。

株式会社グローバルテクノの、ISO 9000審査員研修コース(コースコード:LAS5)は、JRCA承認、CQI and IRCA認定コースです。つまり、2つの審査員登録機関より、承認、認定を受けているコースであり、JRCAとIRCAに審査員登録するために必要なコースになります。

ISO 9000審査員研修コースについては、下記の、審査員研修コースについてに詳細を記載していますので、ご確認ください。

なお、審査員登録の維持には、CPD(継続的専門能力の開発)の提出と、審査実績(審査員補は必要なし)、登録料や更新料が必要になります。CPDとは、簡単に言えば「資格の維持と力量アップのために、学習や研究を行ってください」というものです。セミナー、勉強会への参加、個人学習など様々な学習が該当します。

審査員資格の維持とCPD(継続的専門能力の開発)については、下記の、審査員の資格維持と更新についてに詳細を記載していますので、ご確認ください。

JRCA(一財)日本要員認証協会 マネジメントシステム審査員評価登録センター

JRCAは、(一財)日本要員認証協会 マネジメントシステム審査員評価登録センターの略称です。日本国内での品質マネジメントシステム審査員の登録者数は、こちらが最多です。詳しくは、新規ウィンドウが開きますJRCAのホームページをご覧ください。

一般財団法人日本要員認証協会 マネジメントシステム審査員評価登録センター(JRCA)
〒108-0073 東京都港区三田3-13-12 三田MTビル
TEL:050-1742-6446

IRCAIRCAジャパン (国際審査員登録機構)

IRCAは、国際審査員登録機構の略称です。本部はロンドンにあり、世界初、最大規模のマネジメントシステム審査員国際登録組織です。 日本事務所は千代田区にあり、日本人のスタッフがいます。詳しくは、新規ウィンドウが開きますIRCAのホームページをご覧ください。

IRCAジャパン (国際審査員登録機構)
〒102-0083 東京都千代田区麹町3-5-2 ビュレックス麹町 8階
TEL:03-6272-6307 FAX:03-3265-5283

審査員の仕事と審査登録機関への就職

審査員として審査員登録機関にご登録後、つまり審査員資格を有した後、審査の仕事をするには、一般的に“審査登録機関”への就職が必要です。審査登録機関が企業から依頼を受け、ISO認証審査や認証の更新審査を行いますので、それに審査員として携わります。

現在、日本国内には数多くの審査登録機関が存在し、審査員の募集を行っている機関も多いので、各審査機関のホームページなどの求人情報をご覧ください。これまでの実務経験を生かすことができる、ご自身に合った審査登録機関を見つけていただければと思います。

なお、国内の審査登録機関の多くが、公益財団法人日本適合性認定協会(略称:JAB)よりマネジメントシステム認証機関として認定を受けて活動しております。認定された機関のリストは、新規ウィンドウが開きますJABのホームページをご覧ください。

ここまでが、品質マネジメントシステム審査員の資格取得方法と、仕事をするまでの一般的な経緯です。以下、それぞれについて重要な部分を解説します。

審査員研修コースについて

株式会社グローバルテクノの、ISO 9000審査員研修コース(コースコード:LAS5)は、5日間の研修コースになります。8:45から最も遅い日で19:15までのコースです。時間的にも内容的にも密度の高いコースになります。健康には十分に留意いただきご参加ください。

受講の前提知識として、ISO 9001の規格要求事項について十分に理解している必要があります。知識が不足している方は、事前に、ISO 9001徹底解説コース(コースコード:QK)ISO 9001内部監査員養成コース(コースコード:IA)を受講ください。

コースは、講義と演習があります。また、最終日に試験がございます。JRCAとIRCAよりそれぞれ委託され、グローバルテクノが開催する試験になります。JRCAの試験に合格すると、JRCAの審査員登録要件の一つ「審査員研修コースの合格修了」を満たすことができ、IRCAの試験に合格すると、IRCAの審査員登録要件の一つ「審査員研修コースの合格修了」を満たすことができます。

JRCA、IRCAそれぞれ2時間の記述式試験となります。

また、コース中は講師による個人の行動の評価及び実技評価がございます。審査員候補としての適性などの評価です。

試験結果は約1ヵ月後、弊社よりご本人様宛に発送いたします。不合格の場合、1年以内に再試験が一回受けられます。

審査員登録

JRCA(一財)日本要員認証協会 マネジメントシステム審査員評価登録センター

JRCAの場合、下記の登録要件がございます。最初の登録は「審査員補」からになります。その後、経験により、「審査員」や「主任審査員」にステップアップできます。なお、「審査員」、「主任審査員」についての登録要件も記載しますが、これから審査員補を目指す方は、今後のステップアップの参考にご覧ください。

JRCAの品質マネジメントシステム「審査員補」の登録要件

学歴 高等学校卒業、または同等以上の教育を受けている、または同等以上の学力を有していること。
実務経験 4年以上の常勤による実務経験。
品質マネジメント分野の実務経験 申請日を遡る10年以内に2年以上の品質マネジメント分野の実務経験を有していること。
審査技術の習得 JRCAが承認した品質マネジメントシステム審査員研修コースを申請日から過去5年以内に修了し、評価と筆記試験に合格していること(なお、5年を過ぎている場合は、改めて「JRCA筆記試験」を受験することができる)。
審査実績 必要なし。

JRCAの品質マネジメントシステム「審査員」の登録要件

前提条件 品質マネジメントシステム審査員補として、JRCAに登録されていること。
審査実績 申請前3年以内に審査チームメンバーとして4回以上かつ現地審査日数合計5日以上の有効な審査の実績を有すること。審査実績は、2つ以上の異なる組織に対するものであること。審査チームにJRCA登録主任審査員が含まれており、マンツーマンで行動を共にし、指導、助言を受けていること。
審査能力の確認 JRCAに登録されている主任審査員による観察、指導及び助言を通じて、審査能力の確認がされていること。

JRCAの品質マネジメントシステム「主任審査員」の登録要件

前提条件 品質マネジメントシステム審査員として、JRCAに登録されていること。
メンバー審査実績 品質マネジメントシステム審査員登録以後、審査チームリーダーとして有効な審査に参加する以前に、審査チームメンバーとして有効な審査の実績を3回以上有すること。
リーダー審査実績 メンバー審査実績後、申請前2年以内に審査チームリーダーとして3回以上かつ現地審査日数合計5日以上の有効な審査の実績を有すること。審査実績は、2つ以上の異なる組織に対するものであること。審査チームにJRCA登録主任審査員が含まれており、指導、助言を受けていること。
リーダー能力の確認 JRCAに登録されている主任審査員による観察、指導及び助言を通じて、リーダー能力の確認がされていること。

JRCAより公表されている品質マネジメントシステム審査員の制度と基準

JRCAのホームページ 新規ウィンドウが開きます審査員等の登録申請について(QMS審査員)

IRCAIRCAジャパン (国際審査員登録機構)

IRCAの場合、下記の登録要件がございます。JRCAとは違い、これまでの審査経験により、初回の登録から“審査員”、“主任審査員”のレベルへの登録も可能です。

IRCAの品質マネジメントシステム「准審査員」の登録要件

教育 必要なし。
実務経験 必要なし。
審査員トレーニング 申請日前5年以内に、IRCA認定QMS審査員研修コースの合格修了。
審査経験 必要なし。
証明人 必要なし。

IRCAの品質マネジメントシステム「審査員」の登録要件

教育 必要なし。
実務経験 必要。
審査員トレーニング 申請日前5年以内に、IRCA認定QMS審査員研修コースの合格修了。
審査経験 審査員として、4件以上の審査を実施していること(審査活動には、文書レビュー、現地審査/監査活動の準備および実施、審査(監査)報告を含んでいること)。これらの総審査期間は、20日以上(うち15日間は現地審査)であること。
証明人 1名の証明人署名。審査員有資格者の必要はない。

IRCAの品質マネジメントシステム「主任審査員」の登録要件

教育 必要なし。
実務経験 必要。
審査員トレーニング 申請日前5年以内に、IRCA認定QMS審査員研修コースの合格修了。
審査経験 審査員に必要な審査経験に加え、自分を含め2名以上の審査チームのリーダーとして3件、15日間以上 (うち現地審査は10日間以上) のフルマネジメントシステム審査実績。
証明人 1名の証明人署名。審査員有資格者の必要はない。

IRCAより公表されている品質マネジメントシステム審査員の制度と基準

IRCAのホームページ 新規ウィンドウが開きますIRCA審査員/監査員申請手続き

審査員の資格維持と更新について

JRCA(一財)日本要員認証協会 マネジメントシステム審査員評価登録センター

品質マネジメントシステム審査員(審査員補、審査員、主任審査員)は、1年毎に資格維持を行い、3年毎に資格更新を行うことになります。

JRCAの品質マネジメントシステム「審査員補」の場合

経過年数 要件
申請時 新規申請料 13,200円(税込)
登録後すぐ 年間登録料 12,100円(税込)
登録1年後
  • 継続的専門能力開発(CPD)の実績、5時間以上を提出すること。JRCA登録の「QMS CPDコース」の受講場合は、研修修了証の写しの提出でCPD様式自体の提出不要等、認められる活動がある。
  • 年間登録料 12,100円(税込)
登録2年後
  • 継続的専門能力開発(CPD)の実績、5時間以上を提出すること。JRCA登録の「QMS CPDコース」の受講場合は、研修修了証の写しの提出でCPD様式自体の提出不要等、認められる活動がある。
  • 年間登録料 12,100円(税込)
登録3年後
  • 継続的専門能力開発(CPD)の実績、5時間以上を提出すること。JRCA登録の「QMS CPDコース」の受講場合は、研修修了証の写しの提出でCPD様式自体の提出不要等、認められる活動がある。
  • 年間登録料 12,100円(税込)

JRCAの品質マネジメントシステム「審査員」の場合

経過年数 要件
申請時 格上げ申請料 11,000円(税込)
登録後すぐ 年間登録料 19,800円(税込)
登録1年後
  • 継続的専門能力開発(CPD)の実績、15時間以上を提出すること。JRCA登録の「QMS CPDコース」の受講場合は、研修修了証の写しの提出でCPD様式自体の提出不要等、認められる活動がある。
  • 維持前の1年間における、1回以上の審査実績。
  • 年間登録料 19,800円(税込)
登録2年後
  • 継続的専門能力開発(CPD)の実績、15時間以上を提出すること。JRCA登録の「QMS CPDコース」の受講場合は、研修修了証の写しの提出でCPD様式自体の提出不要等、認められる活動がある。
  • 維持前の1年間における、1回以上の審査実績。
  • 年間登録料 19,800円(税込)
登録3年後
  • 継続的専門能力開発(CPD)の実績、15時間以上を提出すること。JRCA登録の「QMS CPDコース」の受講場合は、研修修了証の写しの提出でCPD様式自体の提出不要等、認められる活動がある。
  • 更新前の3年間における、3回以上の審査実績。審査実績は、2つ以上の異なる組織に対するものであること。
  • 年間登録料 19,800円(税込)

JRCAの品質マネジメントシステム「主任審査員」の場合

経過年数 要件
申請時 格上げ申請料 11,000円(税込)
登録後すぐ 登録料 26,400円(税込)
登録1年後
  • 継続的専門能力開発(CPD)の実績、15時間以上を提出すること。JRCA登録の「QMS CPDコース」の受講場合は、研修修了証の写しの提出でCPD様式自体の提出不要等、認められる活動がある。
  • 維持前の1年間における、1回以上のリーダーとしての審査実績。
  • 年間登録料 26,400円(税込)
登録2年後
  • 継続的専門能力開発(CPD)の実績、15時間以上を提出すること。JRCA登録の「QMS CPDコース」の受講場合は、研修修了証の写しの提出でCPD様式自体の提出不要等、認められる活動がある。
  • 維持前の1年間における、1回以上のリーダーとしての審査実績。
  • 年間登録料 26,400円(税込)
登録3年後
  • 継続的専門能力開発(CPD)の実績、15時間以上を提出すること。JRCA登録の「QMS CPDコース」の受講場合は、研修修了証の写しの提出でCPD様式自体の提出不要等、認められる活動がある。
  • 更新前の3年間における、3回以上のリーダーとしての審査実績。審査実績は、2つ以上の異なる組織に対するものであること。
  • 年間登録料 26,400円(税込)

IRCAIRCAジャパン (国際審査員登録機構)

品質マネジメントシステム審査員(准審査員、審査員、主任審査員)は、1年毎に資格維持を行い、5年毎に資格更新を行うことになります。なお、記載の費用については、掲載(更新)時点の情報であり、登録1~5年後については、その時に変更になっている場合がございます。

IRCAの品質マネジメントシステム「准審査員」の場合

経過年数 要件
申請時 新規申請費 19,800円(税込)
登録後すぐ 年間登録費 26,400円(税込)
登録1年後 年間登録費 26,400円(税込)
登録2年後 年間登録費 26,400円(税込)
登録3年後 年間登録費 26,400円(税込)
登録4年後 年間登録費 26,400円(税込)
登録5年後
  • 継続的専門能力開発(CPD)活動記録の提出(目安として年10~15時間以上)。
  • 年間登録費 26,400円(税込)

IRCAの品質マネジメントシステム「審査員」の場合

経過年数 要件
申請時 新規申請費 19,800円(税込)
登録後すぐ 年間登録費 39,050円(税込)
登録1年後 年間登録費 39,050円(税込)
登録2年後 年間登録費 39,050円(税込)
登録3年後 年間登録費 39,050円(税込)
登録4年後 年間登録費 39,050円(税込)
登録5年後
  • 継続的専門能力開発(CPD)活動記録の提出(目安として年10~15時間以上)。
  • 8件以上の審査/監査実績8件以上(サーベイランス審査の実績が含まれてよい)。そのうち3件のフルマネジメント審査/監査の実績。現地審査日数13日以上(サーベイランス審査の実績が含まれてよい)。
  • 年間登録費 39,050円(税込)

IRCAの品質マネジメントシステム「主任審査員」の場合

経過年数 要件
申請時 新規申請費 19,800円(税込)
登録後すぐ 年間登録費 40,150円(税込)
登録1年後 年間登録費 40,150円(税込)
登録2年後 年間登録費 40,150円(税込)
登録3年後 年間登録費 40,150円(税込)
登録4年後 年間登録費 40,150円(税込)
登録5年後
  • 継続的専門能力開発(CPD)活動記録の提出(目安として年10~15時間以上)。
  • 8件以上の審査/監査実績8件以上(サーベイランス審査の実績が含まれてよい)。そのうち3件のフルマネジメント審査/監査の実績。その3件のフルマネジメント審査/監査の実績のうち1件が2名以上の審査チームのリーダーの実績。現地審査日数13日以上(サーベイランス審査の実績が含まれてよい)。
  • 年間登録費 40,150円(税込)