ISO 14001
(環境マネジメントシステム)
審査員になるためには
(2019.10.1更新)
概要
環境マネジメントシステム審査員(ISO 14001審査員)の資格取得方法と、品質マネジメントシステム審査員として日本国内で仕事をする一般的な方法をご紹介します。本ページは、一般的な内容に特化し、制度を簡単に理解いただく目的で編集しております。各制度の詳細は必ず各組織が公表している基準(原本)でご確認ください。
審査員の資格取得とは
環境マネジメントシステム審査員の資格を取得することとは、「要員認証機関(審査員評価登録機関)に審査員登録する」ことになります。審査員登録には、実務経験、審査員研修コースの合格修了等、いくつかの要件があります。
要件の一つ、審査員研修コースの合格修了は、株式会社グローバルテクノの、ISO 14001審査員研修コース(コースコード:EQA5)を受講いただき、コース中の継続的観察評価と、最終試験の合格修了によって満たすことができます。
要件が揃いましたら、要員認証機関に審査員として登録申請ができます。ここで登録が認められると、環境マネジメントシステム審査員の資格を有することになります。なお、審査員には経験によって、「審査員補」、「審査員」、「主任審査員」のレベルがあります。多くの方がまずは「審査員補」からのスタートになります。その場合、「環境マネジメントシステム審査員補」の資格を有することになります。
審査員登録要件については、下記の、審査員登録に詳細を記載していますので、ご確認ください。
審査員の登録機関
株式会社グローバルテクノの、ISO 14001審査員研修コース(コースコード:EQA5)は、JRCA承認コースです。JRCAに審査員登録するために必要なコースになります。
ISO 14001審査員研修コースについては、下記の、審査員研修コースについてに詳細を記載していますので、ご確認ください。
なお、審査員登録の維持には、CPD(継続的専門能力の開発)の提出と、審査実績(審査員補は必要なし)、登録料や更新料が必要になります。CPDとは、簡単に言えば「資格の維持と力量アップのために、学習や研究を行ってください」というものです。セミナー、勉強会への参加、個人学習など様々な学習が該当します。
審査員資格の維持とCPD(継続的専門能力の開発)については、下記の、審査員の資格維持と更新についてに詳細を記載していますので、ご確認ください。
JRCA一般財団法人日本要員認証協会 マネジメントシステム審査員評価登録センター
日本国内の環境マネジメントシステム要員認証機関は、“JRCA”があります。JRCAは、(一財)日本要員認証協会 マネジメントシステム審査員評価登録センターの略称です。日本国内での環境マネジメントシステム審査員の登録者数は、こちらが最多です。詳しくは、JRCAのホームページをご覧ください。
- 一般財団法人日本要員認証協会 マネジメントシステム審査員評価登録センター(JRCA)
- 〒108-0073 東京都港区三田3-13-12 三田MTビル
- TEL:050-1742-6446
審査員の仕事と審査登録機関への就職
審査員として要員認証機関にご登録後、つまり審査員資格を有した後、審査の仕事をするには、一般的に「マネジメントシステム(MS)認証機関」への所属することが必要です。MS認証機関が企業から依頼を受け、ISO認証審査を行いますので、それに審査員として携わります。
現在、日本国内には数多くのMS認証機関が存在し、審査員の募集を行っている機関も多いので、各認証機関のホームページなどの求人情報をご覧ください。これまでの実務経験を生かすことができる、ご自身に合った認証機関を見つけていただければと思います。
なお、国内の審査登録機関の多くが、公益財団法人日本適合性認定協会(略称:JAB)より認定を受けて活動しております。認定された機関のリストは、JABのホームページをご覧ください。
ここまでが、環境マネジメントシステム審査員の資格取得方法と、仕事をするまでの一般的な経緯です。以下、それぞれについて重要な部分を解説します。
審査員研修コースについて
株式会社グローバルテクノの、ISO 14001審査員研修コース(コースコード:EQA5)は、5日間の研修コースになります。8:45から最も遅い日で19:15までのコースです。時間的にも内容的にも密度の高いコースになります。健康には十分に留意いただきご参加ください。
受講の前提知識として、ISO 14001の規格要求事項について十分に理解している必要があります。知識が不足している方は、事前に、ISO 14001内部監査員養成コース(コースコード:EA)を受講ください。
最終日にはJRCAより委託された筆記試験を実施します。JRCAの試験は、環境一般、環境規格及び監査に関する4者択一式問題、及び不適合抽出に関する記述式問題で試験時間は2時間です。また、コース中は講師による継続的観察評価があり、理解度、受講態度などを評価します。
試験結果は、約3週間以内に弊社よりご本人様宛に発送いたします。不合格の場合、1年以内に再試験が1回受けられます。
審査員登録
JRCA一般財団法人日本要員認証協会 マネジメントシステム審査員評価登録センター
JRCAの場合、下記の登録要件があります。最初の登録は“審査員補”または“審査員”からになります。“主任審査員”への登録は、“審査員”の資格がないとできません。審査経験により、審査員、主任審査員にステップアップできます。なお、審査員、主任審査員についての登録要件も記載しますが、これから審査員補を目指す方は、今後のステップアップの参考にご覧ください。
JRCAの環境マネジメントシステム「審査員補」の登録要件
学歴 | 不問。 |
---|---|
全般業務経験 | 技術的、管理的又は専門的立場での業務経験を7年以上有すること(高等学校卒以上は4年以上)。 |
環境業務経験 | 全般業務経験のうち、2年以上は環境マネジメント分野の知識及び技能に係わる業務経験であること。 |
トレーニング | 申請日前5年以内に、JRCAが承認した環境審査員研修コースを修了し、トレーニングの中で実施されるJRCAの試験に合格していること(なお、5年を過ぎている場合は、改めて「JRCA筆記試験」を受験することができる)。 |
監査経験 | 必要なし。 |
JRCAの環境マネジメントシステム「審査員」の登録要件
学歴 | 不問。 |
---|---|
全般業務経験 | 技術的、管理的又は専門的立場での業務経験を7年以上有すること(高等学校卒以上は4年以上)。 |
環境業務経験 | 全般業務経験のうち、2年以上は環境マネジメント分野の知識及び技能に係わる業務経験であること。 |
トレーニング | 申請日前5年以内に、JRCAが承認した環境審査員研修コースを修了し、トレーニングの中で実施されるJRCAの試験に合格していること(なお、5年を過ぎている場合は、改めて「JRCA筆記試験」を受験することができる)。 |
監査経験 | JRCA登録主任審査員の指揮及び指導のもとに、登録申請日以前3年間に4回以上かつ現地監査5日以上審査員として参加していること。 |
推薦 | 上記監査すべてにおける、指揮指導したJRCA登録主任審査員の推薦。 |
JRCAの環境マネジメントシステム「主任審査員」の登録要件
資格 | JRCA環境マネジメントシステム審査員の資格を有していること。 |
---|---|
監査経験 | JRCA環境マネジメントシステム審査員としてJIS Q 14001(ISO14001)への適合性監査の全過程に、JRCA登録主任審査員の指揮及び指導のもと3回以上参加し、その後、JRCA登録主任審査員の指揮及び指導のもとに監査チームリーダーの役割を担当して、登録申請日以前2年間に3回以上かつ現地監査5日以上参加していること。 |
推薦 | 上記監査すべてにおける、指揮指導したJRCA登録主任審査員の推薦。 |
JRCAより公表されている環境マネジメントシステム審査員の制度と基準
JRCAのホームページ EMS(環境マネジメントシステム)審査員
審査員の資格維持と更新について
JRCA一般財団法人日本要員認証協会 マネジメントシステム審査員評価登録センター
環境マネジメントシステム審査員(審査員補、審査員、主任審査員)は、1年毎に登録維持(サーベイランス)を行い、3年毎に登録更新を(再認証)行うことになります。
JRCAの環境マネジメントシステム「審査員補」の場合
経過年数 | 要件 |
---|---|
申請時 | 新規申請料 13,200円(税込) |
登録後すぐ | 年間登録料 12,100円(税込) |
登録1年後 |
|
登録2年後 |
|
登録3年後 |
|
JRCAの環境マネジメントシステム「審査員」の場合
経過年数 | 要件 |
---|---|
申請時 | 格上げ申請料 11,000円(税込) |
登録後すぐ | 年間登録料 19,800円(税込) |
登録1年後 |
|
登録2年後 |
|
登録3年後 |
|
JRCAの環境マネジメントシステム「主任審査員」の場合
経過年数 | 要件 |
---|---|
申請時 | 格上げ申請料 11,000円(税込) |
登録後すぐ | 登録料 26,400円(税込) |
登録1年後 |
|
登録2年後 |
|
登録3年後 |
|